世の中が便利になると起きる腰痛

腰痛を生みやすい現代社会

世の中が便利になればなるほど、腰痛も多くなります。
少し前の時代は、一般の方の移動手段といえば「歩き」や「自転車」がメインでした。ところが、現代では少しのお出かけでも車を使う方が多くなってます。鉄道や飛行機と飛躍的に便利になったおかげで、座っているだけで、どんなに遠くにも行くことが出来ます。また、インターネットやスマートフォンの普及により、家に居ながらありとあらゆるものが手に入るようになりました。

本来、人体の構造は「立つ」事を前提に進化してきました。けっして座るためではないのです。ところが、現代社会では座ることの方がより多くなり「腰」に集中して負担がかかるようになりました。結果として、腰痛が増え現代病とまで言われるようになっています。

現代人の腰痛は大きく2種類

筋肉の特徴として、「使い過ぎ」「使わなさすぎ」のどちらも筋力が落ち、硬くなる傾向にあります。
硬い筋肉は疲れやすく、神経を圧迫し痛みをともなう事もしばしば。実際に腰痛で来院される方の多くは「腰が硬い」状態です。硬いとは、腰を支える筋肉のしなやかさが少なく可動域が制限された状態をいいます。

1.使わなさすぎの腰痛

これはズバリ歩かない事が原因です。いわゆる運動不足です。先ほども述べましたが、人体は二足歩行に適したように人体のしくみを進化させてきました。にもかかわらず一日中PC作業であったり、デスクワーク中心の仕事ではほとんど腰まわりの筋肉を使うことはありません。腰は人体の中央にあり、上半身と下半身をつなぐ要(かなめ)で、多くの重要な筋肉が骨盤に付着しています。座り仕事が多い方は、これらの筋肉をしっかりとバランスよく使う事が、腰痛改善の近道です。平日は少なくとも5分程度、しっかりと歩幅を大きくとって風を感じるくらいの速さで歩けるといいでしょう。立ち仕事での腰痛は、骨盤を支える下半身の筋力の衰えや硬さが原因です。歩くことに加え、しっかりとストレッチを行いしなやかな筋肉を維持しましょう。

2.使い過ぎの腰痛

現代は、ネットで簡単になんでも買える時代。それを支える物流のお仕事をされる方などは、時間との戦いのなか体を酷使されています。中でも郵便や宅配便など荷物を常に運ぶ方は、圧倒的に腰痛を持っている方が多く、ぎっくりがクセになっている方もいます。この腰痛の場合は、数日のんびり休むだけで改善出来るのですが仕事があるのでそうもいきません。体を診ても、骨盤を中心とした筋肉が硬くなる傾向が強いです。休日などに、お風呂などでしっかりとリラックスし筋肉の緊張をやわらげるのもいいでしょう。または、専門のマッサージやストレッチなどで酷使した体のケアも取り入れて下さい。

こんな事例も・・

腰痛で困っていた79歳の男性。仕事は現役の経理マン。もちろんデスクワークです。当院に通うようになってずいぶん改善した時に、海外旅行に行きたいが長時間のフライトがとても不安とのことでウォーキング等の運動指導をさせて頂きました。行き先は「クロアチア」で、ガタガタの未整地を片道4時間歩かなければならない所に行くのですが、腰が心配で決心がつかないようでした。運動指導の結果、5週間ほどで脚力がかなり向上したので意を決して旅行に行かれました。帰国後、お話を聞くと開口一番「先生!腰痛が無くなった!」でした。

詳しく聞くと、「フライトはなんとかなったが、岩や石ころだらけの未整地を往復してヘトヘトでホテルに着いたら、腰痛でその日は動けなかった。ところが翌日、ベッドから起きるとウソのように腰痛が無かった。帰国後も痛くならない」との事でした。これは何を意味しているのでしょうか?そう、これは「1.使わなさすぎの腰痛」の好例ですね。その後も、日々ウォーキングなど体を動かすようにされており、現在も腰痛はでていません。当院には数か月に1回、全身のメンテナンスで来られるまでになっています。

使わない所は、頭も体も心も衰えます。体の改善には何事も適度が一番ですね、無理せず気長に取り組みましょう。

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