断られ続けた妊婦さんの腰痛

妊娠後期からのつらい腰痛

8ヶ月を過ぎると妊娠後期に入ります。それまでは何ともなかったのに、だんだんと腰痛に悩まされる人が多くなります。特にやせ型の方は、妊娠初期からの腰痛が現れ月が進むごとに痛みがひどくなることもあります。妊娠後期になると腰痛が出やすい理由として、大きく2つの事が考えられます。それは「ホルモンバランスの変化」と「お腹が大きくなること」です。

ホルモンバランスの変化

妊娠すると「リラキシン」と呼ばれるホルモンの分泌量が増えます。このリラキシンは、強靭な骨盤まわりの靭帯をゆるめる働きがあり、出産時に赤ちゃんが産道を通りやすくします。しかし、このホルモンの働きで骨盤がゆるむと体重を支える関節が不安定になり、腰や股関節まわりの筋肉に負担がかかります。その結果、無理をして体をささえるため腰痛となるのです。

お腹が大きくなる

赤ちゃんの成長スピードが加速する妊娠後期は、どんどんお腹がせり出してきます。赤ちゃんの体重と羊水や胎盤の成長もともな、平均10kgもの重心が体の前に移動します。そうなると、事前に腰をそらせお腹を抱えるような姿勢になってしまいます。ホルモンの影響で、ゆるんだ骨盤にそり腰の姿勢が腰周辺の靭帯や関節、筋肉に極度の負担をかけてしまい腰痛を引き起こしてしまうのです。また無理な姿勢は、腰痛以外にも背中や足の付け根、太ももからお尻にかけて痛みがでることもあります。

主訴

27歳女性。妊娠8ヶ月に入るころから今まで目立たなかったお腹が急に出てくるようになって、同時に背中と腰が痛くなってきた。近くのお店に何軒か電話したけど「妊婦さん」ということで断られてしまい、毎日が寝たきりでつらく何もできないことで精神的にもブルーになってしまった。家族にも当たってしまいそれが自己嫌悪に・・なんとかしてほしい。

初検

妊娠後期によくみられる、背部痛と腰痛で立っているだけでも辛い様子。触診ではお尻、太ももの後ろの張り、そしてふくらはぎのムクミが見られました。

施術

当院ではトムソンテーブルとよばれる特殊なベッドを使用しますので、安定期に入れば、妊娠のどの期間中の腰痛でも調整ができます。効果的なうつぶせでの調整時には、ちょうど赤ちゃんのいるところだけベッドが開くようになり、骨盤と肋骨で支える形になります。施術は、ホルモンの影響でからだが過敏反応しますので、最少の刺激から始めます。その後様子をみながら徐々に靭帯や筋肉、関節を調整していきます。

術後

週1回の調整で、4回目あたりで日常生活にほとんど支障が無くなったので、同行されているご家族にマタニティーの腰痛ケアの方法をお伝えし施術終了です。

関連記事

  1. 最近はやりの骨盤矯正について

  2. 朝一番、手が痛くて握れない、杖や歯ブラシを使うのも困難。

  3. 寝ていても座っていてもつらい梨状筋症候群

  4. テニス肘とゴルフ肘

  5. 経過観察と言われた脊椎側弯症、娘が気にする年頃に

  6. くりかえすぎっくり腰~魔女の一撃

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。