ココロとカラダに汗をかきましょう
かのアリストテレスもこう言っています、「適度の運動は、健康を生み、育て長持ちさせる」と。つまり、ココロとカラダは、使わないと衰え弱ってしまうということ。
4月7日に緊急事態宣言が出た後は、「不要不急の外出は控える」「テレワークを推進する」など、今までの当たり前だった生活が一変してしまいました。そして、「この時期に外出するなんてけしからん!」といった風潮が生まれ、それに従わないものは非国民とばかりに度を超す非難が相次いでいます。
過剰な自粛ムードのなかで、皆さん自宅に軟禁状態になってしまい、本人に自覚のないストレスがココロとカラダをむしばんでいるのだと思います。健康を維持するためにも、屋外での運動は必要です。3密を避け時間を選んで、新鮮な空気のなか軽く汗ばむ程度の外出は行うべきでしょう。先日、当院の考え方を次のコラムにまとめましたので、一読頂ければ幸いです。
最近の来院傾向
テレワークや時間差出勤、または時短や隔日の出勤など今までとは全く異なる勤務形態に体がついていっていないようです。また、休校による教育環境の悪化など、親御さんとしても子供の将来について不安を抱えている方が増えています。そして、世の中の嫌な雰囲気が、ジワリと一人一人のココロを締め付け始めています。
そんな中、辛さに耐えかねて来院される方の状態を見てみましょう。
- 自宅で座っている時間が長く、お尻のしびれやだるさが取れない。もやもやする。
- 肩や首周りのコリが異常に辛い。頭痛もひどく吐き気までもよおす始末。市販の痛み止めも効かない。
- 毎日、家族(子供)との言い争いが絶えない。お互いにストレスがたまっているのは分かるが、どうしていいか分からない。疲れて眠いのに眠れない。
- 仕事量は変わらないのに、隔日出勤や時短・時差出勤を強いられ、結果として人手が足りずアクセル全開状態が続いている。体がついていかない。
- お店が休み(自営業)で、家に引きこもった結果体重が急増してしまい、腰痛がひどくなった。
- 感染予防の対策で、家族間でのズレがあるのがたまらなく辛い。買い物に行っても、街中や食品にまでウィルスが付いていると思うと怖くて、毎日をおびえて過ごしている。
- ネットでの衝動買いがひどくなり、カードの支払いが怖い。自業自得なのはわかかっているけど止められない。
冷静に心穏やかに、そして今出来る事をしましょう
何度も紹介していますが、「健康維持のための屋外での運動、散歩は規制するものではない」と、厚労省は明言しています。家のなかでの運動もいいですが、夕方や早朝など、人の少ない時間に屋外に出て軽く汗がにじむ程度の運動が精神安定には効果的です。
自粛に関係なく季節はどんどん進んでいます。山々の木々も青さを増しているので、遠くから眺めるのもよいでしょう。
また、部屋の模様替えや整理整頓、名作の映画鑑賞、お気に入り本を読むなどココロがリフレッシュできることドンドンやって見ましょう。早朝、ベランダに出て朝日を浴びながら、胸いっぱいに深呼吸をするだけでもかなりの緊張緩和につながります。
5月に入り自粛要請の延長が決まりました。
出来ないことをあれこれと嘆くよりも、今は出来る事をみつけて出来る範囲でやってみることが、ココロとカラダにとって大切だと思います。みなさん!マイペースでゆったりと参りましょう。
この記事へのコメントはありません。