めちゃくちゃ辛い魔女の一撃
ヨーロッパでは「魔女の一撃」呼ばれるぎっくり腰ですが、今年は8月に入り来院されるかたが増えています。
ぎっくり腰といえば、重たいものを持つときになるイメージが強いですが、実は何気ない動作で起きることが圧倒的に多いのです。患者さんにどんな状況でなったのかを聞くと、床に落ちたゴミを拾おうとした時とか、鍋蓋を取ろうと腰を曲げた時などほんの些細な動きなのです。
更に詳しく聞くと、ぎっくり腰には共通する原因があることが見えてきました。
突然には起きないぎっくり腰
ぎっくり腰になった人に共通することは、発症の直前(当日~2日前)に庭の手入れやお部屋の模様替え、そしていきなりの運動など普段とは違った体の使い方をしているのです。
そしてその後、酷使した部分の整理運動を行わず、そのままに普段の生活に戻っています。
これを車で例えると、高速道路を走ってきていきなりエンジンを切るようなもので、酷使した筋肉を十分に労わらずに潤滑不足状態にしてしまっているのです。
整理運動にはラジオ体操がオススメ
長時間体を酷使したり、同じ姿勢を続けたりした時は、ぎっくり腰を予防するためにも全身の筋肉をリラックスさせましょう。
そこで私が勧めるのはラジオ体操です。ゆっくりと体操することで、酷使した体への素晴らしい整理運動となります。翌日まで、体の疲れや筋肉痛が残る作業や運動をしたときには、ぜひ行ってください。
ぎっくり腰になった時は・・
全く動けないようなら、出来るだけ安静にし消炎鎮痛剤のハップ剤や痛み止め、タオルに巻いた保冷剤などで痛みを和らげ様子を見ましょう。少し動けるようになったら、今度は逆に半身浴などで筋肉を温めこわばりを緩めます。夏でも、張るカイロを利用するのもお勧めです。
軽いぎっくり腰で、何かにつかまりながら動けるようなら、少しでも早く来院ください。
ぎっくり腰になったその日に調整することで、早期改善につながっています。時間が経つほど、その周辺の筋肉にも影響を及ぼし、治るのに時間がかかってしまいます。
また、1年に4回以上ぎっくり腰を繰り返すかたは、根本的な体の歪調整が必要です。過去に何度もぎっくり腰になっている方は、早めにご相談ください。
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