胸前の筋肉の柔軟性が失われている
まずは、簡単なテストをしてみましょう。大きく前にならえをして、そまま腕を真上まで上げます。その時、二の腕で両耳がちゃんと塞がれていますか?
出来ない方は、胸前の筋肉が固くなっている可能性があります。そして、猫背気味であったり巻き肩になっていませんか?
以前のブログで猫背や息が上がる件について書きましたが、今回は、それらの原因と同じ胸前の筋肉が、表題のような違和感として「しびれ」や「むくみ」を起こす仕組みと改善方法についてお話します。
疲れた小胸筋が悪さをする
夕方になると、指先がしびれたり手のひらがむくんだように感じるのは、胸前のインナーマッスルである小胸筋が、凝り固まっているのが原因の一つです。
図のように、小胸筋は大胸筋の裏にあって、読んで字のごとく小さな筋肉です。しかし、呼吸の補助をしたり肩甲骨を正常に安定させたりと、とても働き者なのです。そして、腕を動かすための神経や動脈・静脈が、この小胸筋の裏の狭い場所を束になって通っているのです。
パソコン作業などで長時間同じ姿勢を続けると、この小胸筋が固くなり神経や血管圧迫してしまいます。結果として、しびれやむくみと言った不快なトラブルを招いてしまうのです。普段から猫背気味の方や、呼吸が浅いと感じている方は特に小胸筋の働きが悪くなっています。
30秒ストレッチで小胸筋を柔らかく
パソコン作業に限らず、デスクワークが長時間に及ぶ方は、1時間ごとにたった30秒の小胸筋ストレッチで、不快な指先しびれなどのトラブルからおさらばしましょう。
- 壁ぎわに立ち、腕を約45度の角度で上げます。
- 壁がわの足を1歩前に踏み出します。
- ボールを投げるように肩を前に出し、心地よい痛みを感じながら小胸筋をストレッチします。時間は10秒以内です。これを、3回繰り返します。注意点として、壁と反対側の肩が下がりすぎないようにしましょう。
- 時間があれば、反対側も同様に行います。手軽にできるストレッチなので、すき間時間で繰り返し行ってください。
※痛みを伴うしびれがある場合は、重篤なトラブルの可能性がありますから、ストレッチは行わず医療機関を受診してください。
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