ねこ背とまき肩 気になる成長期の姿勢

ねこ背とまき肩

成長期のねこ背、まき肩

当院のある神戸市には、灘校を筆頭に名門と呼ばれる私立校が沢山あります。そして、受験をする子供さんは小学生の時から猛烈な努力をしています。もちろん親御さんも、並々ならぬ苦労で子供をバックアップされており、「受験って親子、二人三脚なんだなぁ」ってつくづく思います。

毎年ゴールデンウィークを過ぎるころから、来年の受験を目指す子供さんが増えてきます。

早い方だと、新学年と同時に来院されます。特に、小学生の子供さんの体には、相当な負担がかかっていると思います。実際カルテに記入される不調の内容を見ると、とても10代とは思えないほどの症状です。頭痛、眼精疲労、ドライアイ、肩こり、腰痛、不眠、背中の痛み、食欲不振、便秘、姿勢不良等々を訴えるのですから、当の本人は相当辛いと思います。

アニメ「名探偵コナン」の言葉を借りると「見た目は子供、肉体は大人」って事になります。

やはり気になる成長期のねこ背

来院される小学生のほとんどに、この「ねこ背」を見ることができます。ねこ背といっても猫のように体が柔らかいのではなく、逆にガチガチに固いのが特徴。では、なぜねこ背が悪いのかというと、「色々な症状の原因」になるからです。

来院された時、私が一番に注目するのは「あたま」の位置。続いて「足首」の状態です。人間の体で一番重くて、地面から一番遠いところにあるのが「あたま」。この頭の位置は、体の中心にあるのが理想なんですがねこ背の方は、かなり前にあります。そうなると、この重い頭を支えるために腰や背中の筋肉を常に緊張させることになります。

猫背のイメージトレーニング

まずは、直径3センチ位の棒の先に、スイカが刺さったイメージをしてみましょう。 すいか=頭、棒=背骨、握った手=腰です。図のように「すいか・棒・握った手」が真っ直ぐならバランスもよく変なところに力がかかりませんが、もう一方の右図はどうでしょう。ちょうどねこ背のイメージです。

重たいスイカが前に傾いてますので、それを支える棒や手首に負担がかかるのが分かると思います。実際の体で置きかえると、頭痛・首や背中の痛み・腰痛だけでなく胸は押され呼吸も浅くなり、圧迫された胃腸は正常に働かなくなります。こんなことが、子供さんの体に起きていたら辛いに決まってますし、かわいそうで仕方ありません。

ねこ背を解消するにはどうすればいい?

よく言われているのが、「背筋を鍛えろ!」「背すじをまっすぐに」「矯正サポーターがいい」と言われてますが点数で言うとどれも60点、今一つなのです。当院では、このような事は一切言いません。理由は、長続きしないし面倒くさいから。

二足歩行の宿命とでもいうのでしょうか、人体はバランスとの戦いだと思います。なので私は、バランスの要であり全体重を支える「足首」から施術を始めます。 術後に一番びっくりされるのが、同行される親御さんです。中には1センチ以上身長が伸びる子供さんもいます。もちろん、体ががらりと変化しているのは言うまでも有りません。

厳しい受験を乗り切るために、体のパフォーマンスは最高でありたいですね!

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