繰り返しなる方は要注意
英語でぎっくり腰の事を「strained back:無理して痛めた背中」「slipped disk:椎間板の滑り」と表現され、その痛みから「witch’s shot:魔女の一撃」とも言われています。
特に、このぎっくり腰を繰り返す方は、腰回りに何らかの不具合があるか、もしくは腰に負担を掛けやすい姿勢になっている方が多いです。痛みの出ていない時に、根本的なお身体の調整が必要です。
早ければ早いほうがいい
意外に思われるかもしれませんが、ぎっくり腰になる状況は重たいものを持つときでなく、背伸びや床に落ちているものを拾おうとした時など何気ない日常の動作で起きることがほとんどです。または、ハードな運動を行ったのに運動後の十分なケアをしなかったため、休息直後にぎっくり腰になることもあります。
いずれにせよ、海外では「魔女の一撃」とよばれるくらい強烈な痛みで、動くことさえままなりません。 ぎっくり腰で一番大事なのは「安静」なのですが、働いている人にとってはそんな事は言ってられません。 そこで当院ではぎっくり腰になったその日、もしくは少しでも動けるようになった時に調整に来ていただくように案内しています。
理由は、日がたつごとにぎっくり周辺の筋肉だけでなく、足や肩など広範囲に緊張がすすみ痛みの範囲が広がるからです。数日して良くなったと思って動いたら、さらに悪くなったといったお話はよくあることです。
主訴
41歳女性。数年に一度はひどいぎっくり腰を繰り返している。今回はそのなかでも軽いほうだったので、日にち薬でよくなると数日はおとなしくしていた。痛みがかなり和らいだので、窓掃除を行っところ初めよりひどいぎっくりが再発し歩くと腰が抜けそうになる。おじぎから体を起こすほうが痛い。
初見
立った状態では痛みは少ないものの、体が痛むほうにやや側弯しています。仙腸関節に問題は無く、おしり周辺の筋肉には一部をのぞき目立った筋肉の硬さはありませんでした。SLRテストは陰性ですが、患部側よりも反対側の脚をあげると痛みがひどくなります。
施術
原因は腰方形筋の浅層の短縮と判断し座ったままで施術。術後に痛みが軽くなったことを確認してから全体のバランスを整えました。
術後
初回調整の翌日、少し痛みが戻った感じがしたが夜にはほぼなくなった。その後は、用心していたせいか痛みは全くなかった。本日2回目、痛みは完全になくなり、腰方形筋の状態も問題ないため患部を含め全体調整を行いました。ぎっくりぐせがあるので、以降は経過観察をしながら2~3ヶ月毎を目安に調整することを案内して施術終了。
- 腰方形筋について
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