過度のストレッチや骨格矯正ではダメ
骨に異常がないことがほとんど
O脚になる原因は、骨盤のゆがみ?足首のズレ?猫背だから?・・・どれも間違いではありませんが、ズバリ体の使い方を間違えているから。 以前、骨盤矯正のブログでも書きましたが「正常な骨は、それ単体ではゆがまない」という事。O脚になってしまう人には、共通する体の特徴がいくつか見られます。
そして、長い時間をかけて間違った使い方を覚えてしまった体はすぐには戻りません。今までの体の使い方をリセットして、新しい使い方を「脳」が習得するにはどうしても時間がかかってしまうのです。それは、スポーツ選手がフォームの改造を行うのにもにています。
過去には、事故で足を骨折してからO脚になってしまった方もいましたが、このように物理的な変形や、病気からくる骨の変形には当院では対応できません。また、先天性の骨格異常も同様に専門医院への受診をお願いしています。
来院されるきっかけは、やはり女性として美しくありたいオシャレを楽しみたいといったものから、年を取って変形性膝関節症になりたくないといったものまで様々です。中には、雑誌で紹介されていたO脚矯正専門院で、過度のストレッチや骨格矯正と称して無理矢理関節に負担をかけられた結果、歩くのも困難になって来院されたケースもありました。
他にも、高額なインソールを買わされた結果、足首の痛みや腰痛に悩まされて来院された方もいます。
当院でO脚矯正を行う際、必ず患者さんにお伝えすることがあります。困って来院されているのに乱暴ですが「O脚矯正は自分で直しましょう(直せます)」、「日常生活で、常にご自身の体と対話してください(脳vs筋肉)」、「矯正に近道はありません(時間が必要です)」。その上で、施術では正しい体の使い方が出来ように全身を調整していきます。
施術後は、メンタルと体の使い方で常に気を付けることを繰り返し練習します。 この繰り返し練習には理由があります。 当院での施術はせいぜい1時間程度、2週間に1度の来院として13日間と23時間は患者さんの時間です。この間に徹底して、ご自身のメンタルと体(特に脳と筋肉)に対して、「感じる」「意識する」「対話する」クセをつけてもらうのです。これが、当院の勧める「O脚矯正は自分で直す」ことの真意です。
早い方で約2か月、来院時に私の拳が通っていたひざ頭が無理なく付くようにきれいな脚になっています。遅くても半年で、以前の脚とは見違えるようになり、身長も若干伸びて自信を持った自分になっています。
O脚矯正が上手くいかない方の特徴は、「すぐに結果を求める方」「自分の体を大事にしない方」「面倒くさがりな方」「お金をかければ何とかしてくれると思っている方」・・このような方は、当院以外で調整をお勧めします。
主訴
劇団入りをめざして、ダンスやボイストレーニングを積んでいるがO脚のせいか動きに切れがなく、見た目も気になる。ストレッチや筋トレは、ダンスの基礎でもあるので毎日欠かさずやっている。とにかくO脚と姿勢をキチンとしたい。靴は外側が良く減るので、インソールを作ってもらったが足に合わなかったのでやめてしまった。
初見
ひざ頭のすき間が、60㎜とかなり広く角度Qもほぼ0度からマイナスぎみ。直立していても、重心が定まらずフラフラと小さく揺れていました。上半身は巻き肩で、いわゆるねこ背のようになり首が差し首のように前方に変位。
肩甲骨の運動範囲も限られ、大きな動作がしづらそうでした。ストレッチは毎日しているとのことですが、腿の前面の筋肉が硬く股関節周りも動きが悪い状態です。
施術
全身調整を行いますが、とくに骨盤を安定させている筋肉群の調整と、巻き肩の調整それにともなう首肩こりの施術を行いました。術後は、「歩き方」「立ち方」「マインドセット」「体とのコンタクト方法」などを繰り返し練習します。
施術については、初めの3回は週一で体へのクセ付けを行い、すぐに2週間に1度へ移行。患者さんの取り組みの進捗を見て3週に1度に変更しました。
術後
初回の施術では、全体のバランスが安定したと大きく変化を実感できたので、O脚矯正も順調に進むと確信できました。その後、早くレギュラーの団員になりたい!との本人の強い意志もあり、日々の取り組みでみるみる改善されました。
計画では1クール6か月を予定していましたが、2か月でひざ頭も付くようになり同行の親御さんも喜んでおられました。劇団のインストラクターからも、最近の姿勢の良さを褒められたのとお話も頂き、患者さん本人も満足な様子です。
なにより、自分が頑張った分キレイに、そして色んなことが好循環することでモチベーションの維持ができているようで本当によかったです。 今後は、月1回から3ヶ月に1回程度のフリーメンテナンスでの来院に移行していきます。
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