それは、首や肩こりが遠因かも
信号の変わり目や、ちょっとした階段、ゆるい坂道を急いで歩くだけで息が切れてしまうことはありませんか?
また、休憩時に深呼吸をしようと思っても思うように息が吸えず、呼吸が浅く感じてしまうことも・・。
このようなトラブルは、年齢からくる体力の衰えもありますが、実は若い方にも多くみられる現象なのです。
ご存じの通り、呼吸は肺で行います。
呼吸で一番大きくかかわるのは横隔膜ですが、他にも肋骨を広げる筋肉と、胸前から首にかけての筋肉もとても重要な働きをしています。
呼吸が浅い方やすぐに息が上がる方の特徴は、猫背気味で首や肩にいつもコリを感じていている方が圧倒的に多いのです。
首肩こりと呼吸の関係
今回は、胸前から首にかけての筋肉と呼吸の関係を見ていきます。
図にもあるように、首や肩から肋骨の1~5番目まで呼吸にかかわる重要な筋肉が付いています。これらが協調して働くと、ちょうど傘を開くように上から肋骨を引っ張りあげ、肺を大きく膨らませるのです。
もしこれらの筋肉が、首肩こりでガチガチに固まっていたらどうでしょう。当然肺の上部は呼吸しづらく、代替作用として、いわゆる肩を持ち上げ息をする事になってしまいます。いわゆる「肩で息をする」というものです。残りの、肋骨を広げる筋肉と横隔膜だけで呼吸するだけでは、十分に空気を取り込めないので、体は息切れになってしまうのです。
健やかな呼吸のためにも、首肩周りの筋肉は常に、柔らかくしておくことが大切なのです。
簡単!首肩ストレッチ
このストレッチで一番大事なのは腕(肩)を固定することです。
もしあなたがイスに座っているのなら、図のようにまず肩の力を抜き、手のみで座面を持ち上げるように腕を固定します。
そして、固定した腕とは反対の方向に頭を倒します。左腕固定なら頭は右側といった感じです。すると、固定側の首筋が強烈に伸ばされるのが分かります。後は痛気持ちいい状態を感じながら首を前後に動かします。十分にストレッチが出来れば、反対側も同じように行います。
この方法は、買い物の重たいレジ袋をぶら下げていたり、電車の中の手すりであったり、とにかく腕が固定できればどこでも出来ます。息があがりやすく呼吸が浅い方は、こまめなすき間時間のストレッチで、首や肩の筋肉を柔らかくしておきましょう。
※ただし、手で頭を引っ張ったり、痛みを感じるような無理な動作は決して行わないでください。
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