つま先が開くと骨盤も開く?
ブログの更新がおろそかになってしまい、ご心配をおかけしております。当院は非常事態宣言解除下でも、徹底した感染予防対策を実施しておりますので安心してご来院ください。
今回は、紹介で来院いただいた患者さんからのご相談で、よくある骨盤調整の誤解についてです。
ご相談内容は、「先日、別の治療院へ腰痛を改善するために訪問したとき、右のつま先が開いているのは右の骨盤がゆがんでいる証拠。腰痛もそのゆがみからくるものだから、しばらく通って矯正していきましょう」と、言われしばらく調整に通ったが改善されなかったというもの。
そもそも、骨盤は開いたり捻じれたりゆがんだりはしません。あえて言えば、そのままの形で変位(傾く)するといったほうがいいでしょう。ですから、つま先がどちらに倒れていても骨盤とは全く関係ありません。従って、腰痛の原因を単純に「骨盤がゆがんでいる」と考えている限りは改善しないのも当然ですね。
※当院の骨盤調整の考え方については、別のブログで紹介していますのでご参照ください。
つま先(脚)と骨盤の関係
それでは、つま先(脚)と骨盤の関係を見てみましょう。次のイラストはあおむけに寝ている人を下から見ています。
脚をつま先から上にたどっていくと、股関節につながっています。股関節は骨盤にはまっていて、骨盤が動かなくても自由に動くことができます。
読者の方は、試しにあおむけなって、つま先を内側や外側に倒してみてください。骨盤が動かなくても自由につま先(脚)は動きますよね。これは、股関節周辺のお尻や股の筋肉による作用で、決して骨盤が開いたり閉じたりしているからではないのです。
来院された患者さんには、この辺りをしっかりとご理解いただいた上で施術させて頂きました。結果として、初回を含め4回の施術で改善し現在は1~2か月に1回のメンテナンスでの来院となっています。
腰痛の原因は本当にたくさんあって、それぞれが複雑に絡み合っています。今回の患者さんは単純腰痛でしたので、早期に改善されましたが「腰痛」の施術はいつも慎重にならざるを得ません。
もし読者の方が「つま先が開いているから、骨盤がゆがんで腰痛になってる・・」と、どこかで言われたらこのブログを思い出していただければ幸いです。
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