過信は禁物
「まだまだいける!」と思って、ちょっと羽目を外すとたちまち体に不具合が…なんて事は、40歳を越えると結構あるものです。
お酒を飲んだり、荷物を運んだり、駅の階段を駆け上がったり等々、あなたも体がついてこなくなったと実感されることもあるのではないでしょうか。
そうならないためにも、簡単な運動を習慣をづけて、筋力や心肺機能の低下を防ぐとよいでしょう。例えば、近距離なら徒歩で早歩きするだけでも、体への負荷としては十分ありますし、いつでもできるので続けやすいと思います。
前はもっと動けたのにな
初夏といっても、暑いのは日中のみで朝夕は涼しく過ごしやすいこのごろ、公園でこどもたちと遊ぶのも気持ちのいいものです。本日は、その遊びの中にひそむトラブルで来院された方のお話です。
結論から言うと、お尻にあって足を外に回転させるための筋肉群でトラブルが起きてしまいました。この筋肉群には「深層外旋六筋」と呼ばれるものがあり、準備運動なしにいきなり体をひねるように方向転換すると痛めることがあります。ラグビーの「ステップを切る」動きなどがそれに当たります。
主訴
43歳女性。休日に近所の子供たちと公園でかけっこをして遊んでるなかで、急に方向転換をしたときにお尻からももにかけて突っ張るような違和感を感じた。翌朝、痛みとともに目が覚め歩こうにも足に力が入らず、びっこをひきながら仕事にいったそうです。「昔はもっと体に切れがあって、うごけたんだけどなぁ」と照れ笑いされてました。
初見
徒手検査の結果、しびれやむくみなどの症状はなく梨状筋症候群は陰性。残りの筋肉群を順に調べてみるとと激しい痛みが一か所あり、その周辺の筋肉にもかたさが見られました。 梨状筋症候群についての記事は、こちらを参照してください。
施術
初回では、痛み周辺の調整とかばっている反対の部位の調整を行い1週間ほど様子を見て頂きました。その間に登山に行かれたそうで、やはり奥の芯のほうに違和感を感じるとのことで、本日2回目の来院です。お尻回りのかたさは、ずいぶん取れていましたが一部ピンポイントでの圧痛があったので調整を行いました。
術後
この手の筋肉のトラブルでは、初めのうちは安静が必要ですが、痛みがやわらぐころには運動量を増やしていくほうが早く改善するようです。前回の様子見の間に、登山に行けるようになっていたので今回も経過観察とし、施術は終了です。
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