起きた時の腰痛 ベッドに仰向けで寝られない

起きた時の腰痛

腰に原因がない腰痛もあります

上半身と下半身の間にあって、活動のすべてを支えている腰には、複雑な力関係が働いています。ヘルニアや腰椎すべり症、脊柱管狭窄症など物理的なトラブルから、メンタルケアが必要な方にも、腰痛が顕著に見られたりします。

初動痛(スターティング・ペイン)がでる腰痛

起床後、ベッドから起き上がろうとするときが一番痛みが多く、立ち上がってしばらくするとウソのように腰痛が消える・・・こんな経験、皆さんはありませんか?このタイプの腰痛、実は腰に原因が無いことが多いのです。

以前のブログ(変形性股関節症骨盤矯正)でも紹介した、骨盤を支える筋肉の過緊張が原因で腰に負担をかけてしまうことがあります。

例えば、販売担当で終日ヒールを履いていらっしゃる方。姿勢も、常に背筋を伸ばした状態で過ごさなくてはなりません。

短期間なら問題ないのですが、長期間になると骨盤周りの筋肉が硬直化し腰椎に負担をかけ続けることになります。これを、「腰椎の強前弯」といって、骨盤の前傾変位を起こし仰向けになっても腰とベッドの間にすき間が出来てしまいます。この状態になると、寝ていても腰がゆるむことがなくなり、朝起きた時に腰が一番張っている状態になります。

腰椎・骨盤を前弯または前傾させる筋肉

では、イラストを見ていきましょう。

骨盤を前傾させる筋肉は、骨盤とももの骨をつなぎます。代表的なものが「大腿四頭筋」「縫工筋」「腸骨筋」です。腰椎を前弯させる筋肉は、腰椎とももの骨をつなぎます。代表的なものが「大腰筋」です。これらの筋肉が、骨盤の前傾変位と腰椎を前弯させる方向に働くと、腰痛が起きやすくなります。

次のイラストは、これらの筋肉がどのようの働くかを示したものです。

イラスト中央の「前傾」は、まさに筋肉の働きが腰に負担をかける方向を示しています。 実はこの姿勢は、新体操やクラッシックバレエ、演劇など良い姿勢と呼ばれている人の多くに見られます。見た目はとてもいいのですが、医学的に見た場合はかなりの無理を体にかけていることになります。

一旦現役を離れると、強度の頭痛や腰痛、強便秘に股関節の痛みなど様々なトラブルに見舞われることも少なくありません。実際に、バレエや新体操をやっていた患者さんの多くに共通する、一部またはそのほとんどの症状なのです。

当院では施術前に、それぞれの単独筋に対して徒手検査や反射テストを行います。その上で、過緊張を起こしている筋肉と、筋力低下を起こしている筋肉を見極め施術に入ります。

術後お伝えする、日々のケアをキチンと実施してもらうことで、短い期間で朝一番の辛い腰痛から解放されています。


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