キャンプカウンセリング 欧米では1861年から

キャンプカウンセリング

成長し解き放たれる精神

当院が行う「キャンプカウンセリング」の対象は、小中高の学生とその保護者で、場所は六甲山を中心としたエリアで実施します。主体はあくまでも子供さんで、周りの大人はサポート役に徹し、厳しくも温かく見守ります。

自然のルールに従う登山は、独創性や自律性の精神を教えてくれると同時に協調性と正しい規律を学べます。成功してもおごらず失敗しても落胆しない、最後まで頑張る事を経験することで色々な環境への適応力を付けて行きます。

事前の打合せでは、地図とコンパスを使った簡単なオリエンテーリングや火を使った調理、行程のペース配分などについて、子供さんを交えて和気あいあいとした雰囲気の中で行います。

そもそもキャンプカウンセリングって何?

キャンプを野外体験教育としてみると、すでに1861年にはその原型が見て取れます。1861年の日本といえば幕末で、前年には桜田門外の変 (水戸の脱藩藩士らが井伊直弼を暗殺)などがあった時代。欧米では、もうすでに野外教育を通して人格の形成を模索していたなんてちょっと考えさせられますね。

今では、キャンプという意味よりアウトドア活動と考えた方がしっくりきます。 このアウトドア活動の体験は、子供の心、耳、目、適応性、理解力、それに魂さえ発達させる機会として最高の場を提供してくれます。

哲学者のモンテーニュはこう言ってます。「われわれが鍛えるのは、精神でもなければ、身体でもない。それは一人の人間であり、二つに分けられるものではない」と。これが、キャンプカウンセリングの根幹なのです。

実際に、自然の中での子供達はその「個」において最大限のパフォーマンスを見せてくれ、引率の大人をびっくりさせることがあります。子供は、色んな事に興味を持ち活動的でとんでもない可能性を秘めています。まさに、エネルギーの塊といってもいいでしょう。

しかし、今の子供を取り巻く環境は、どうも視野が狭いような気がしてなりません。目の前の事に汲々として、圧倒的に経験が不足していると私は思います。

本来外に向って放出(爆発)されるべき子供のエネルギーが行き場を失い、仲間や自分に向って『爆縮』し不安定になっているのではないでしょうか・・ ※『爆縮』とは全周囲からの圧力で押しつぶされる破壊現象のこと。

今後どのような形でこの取り組みを継続するかはまだ模索中ですが、子供さん自身が逆境に負けず本当にやりたいことが見つけられるようなお手伝いが出来ればと考えています。

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